「空き家になった実家にゴキブリがいるか不安で、片付けを始められない…」
「空き家を売却したいけどゴキブリがいるかも…どうやったら駆除できる?」
空き家は人が住んでおらず食べ物もないので、ゴキブリが発生しないと思っている人がいます。
しかし、実は空き家はゴキブリにとって繁殖しやすい環境です。
この記事では、空き家にゴキブリが繁殖する原因と対策、ゴキブリがいるか確認する方法、空き家掃除を先延ばしにするリスクを解説します。
最後に空き家のゴキブリを安全に駆除する方法や注意点にも触れているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
「空き家にゴキブリがいない」は嘘!繁殖する原因と対策
誰も住んでいない家にゴキブリは発生しないというのは、実は嘘です。
食べ物がないのにどうしてと疑問に思う方もいるでしょう。ゴキブリが空き家で繁殖する理由を対策を説明します。
- 理由1.ゴキブリにとって餌になるものが放置されている
- 理由2.空き家は一般の家に比べて虫が侵入しやすい
- 理由3.害虫にとって外敵がおらず繁殖しやすい
- 理由4.管理されていない空き家は多湿高温になりやすい
理由1.ゴキブリにとって餌になるものが放置されている
空き家でゴキブリが繁殖する原因は、ゴキブリにとって餌になるものが空き家の中に放置されているからです。
ゴキブリは雑食性で、腐敗した食べ物や人間の髪の毛、段ボールや衣類まで食料にします。
空き家に残った食料を全て破棄してあったとして、雑食性の高いゴキブリにとっては餌が豊富な環境になっている可能性があります。
対策:不用品を早く処分する
ゴキブリを空き家で繁殖させないためにも、不用品を早急に処分しましょう。
食べ物はもちろん、段ボールや衣服など思いもよらないものがゴキブリの餌になる可能性があるからです。
不用品を処分してゴキブリの餌になるものがなくなれば、当然ゴキブリも餌を求めてほかの場所へ移動し、空き家からゴキブリがいなくなります。
理由2.空き家は一般の家に比べて虫が侵入しやすい
ゴキブリが空き家で繁殖する2つ目の原因は、空き家が人が住んでいる家と比べて侵入しやすいからです。
特に空き家の排水口は一般的な住宅と比べて侵入しやすく、ゴキブリの通り道になっています。
人が住んでいれば排水トラップに常に水が溜まっており、ゴキブリはトラップを通じて家の中に入り込めません。
しかし、空き家の排水トラップは通水がないため常に空になっており、容易に自宅内に侵入できてしまいます。
対策:定期的に通水する
ゴキブリを空き家に侵入させないために、定期的な通水を心がけましょう。
水を定期的に流せば排水トラップに水が溜まり、ゴキブリの侵入を予防できます。
空き家が遠方にあり定期的な通水が難しい場合は、近所の信頼できる人へ依頼しましょう。
近隣に頼める人がいない場合は、地域の便利屋に依頼して通水や換気を含めた家の管理を依頼できる場合があります。
理由3.害虫にとって外敵がおらず繁殖しやすい
害虫にとって外敵である人間がおらず、繁殖しやすいことも空き家でゴキブリが大発生する原因の1つです。
人が住んでいる家にはゴキブリの忌避剤が撒かれていたり、毒餌が置かれていたりするので、ゴキブリにとっては駆除されるリスクが高いです。
一方で空き家は人がいないため、ゴキブリにとっては駆除されるリスクがなく、巣を作りやすい場所になってしまいます。
対策:ゴキブリ駆除の毒餌を設置する
空き家でゴキブリを繁殖させないためには、ゴキブリ駆除の毒餌や忌避剤を使用しましょう。
コンバットやホウ酸団子などの毒餌を空き家に置いておけば、ゴキブリが巣に持ち帰り巣ごと駆除する効果があります。
また、ゴキブリ侵入対策に忌避剤を撒いておく方法も有効です。
ゴキブリの侵入を防いでくれ、室内に害虫が発生するリスクを抑えられます。
理由4.管理されていない空き家は多湿高温になりやすい
ゴキブリを含めた害虫や害獣は、人が住んでいない空き家を棲家にすることが多いです。
空き家は人の手が入らないため、ゴキブリにとって快適な高温多湿になりやすいからです。
仮に餌がなくても棲家として安全と判断すれば、ゴキブリは空き家に住み着いて繁殖活動をおこないます。
住宅地であれば周辺のゴミ捨て場で食料を確保できるため、ゴキブリにとっては暮らしやすい環境です。
対策:定期的な換気や清掃をする
空き家でゴキブリを繁殖させないためには、定期的な換気や清掃が欠かせません。
定期的に空き家に通い、窓を開けて換気したり、ホコリを払うなどの掃除をしましょう。
空き家の場所が遠方で気軽に通えない場合は、早めに空き家内の物品を処分し、空き家を解体して売ることをおすすめします。
管理できない空き家を放置していると、ゴキブリ以外にシロアリなども発生し、自宅の基盤が劣化して資産価値が下がるリスクがあるためです。
空き家の売却価格が大きく低下するリスクがあるので、定期的な管理を欠かさないようにしましょう。
空き家にゴキブリがいるか確かめる方法
空き家の清掃が必要だとわかっていても、ゴキブリの巣窟になっていたら怖くて入室も躊躇ってしまいますよね。
そんな方のために、空き家にゴキブリがいるかどうか確かめる方法を3つ紹介します。
- 方法1.ごきぶりホイホイを設置する
- 方法2.ゴキブリのフンがあるか確認する
- 方法3.殺虫剤を隙間などに吹きかける
ゴキブリがいないことを確かめてから空き家の掃除を始めたい方は、まずこの3つの方法でゴキブリがいるか確かめましょう。
方法1.ごきぶりホイホイを設置する
空き家にゴキブリがいるか確かめるには、ごきぶりホイホイを設置しましょう。ごきぶりホイホイは粘着性シートが底面に貼られた罠で、ゴキブリを捕獲するのに役立ちます。
ごきぶりホイホイにゴキブリが引っ掛かっていれば、その家にはゴキブリがすでに繁殖している可能性が高いです。
ただし、ごきぶりホイホイの中を確認する際にはゴキブリを目視する必要があります。
ゴキブリを見るのもダメという方は、家族で比較的虫に免疫がある方に確認してもらいましょう。
方法2.ゴキブリのフンがあるか確認する
空き家にゴキブリがいるか確かめるもう1つの方法は、フンの有無を確認することです。
ゴキブリのフンが家にあれば、空き家でゴキブリが繁殖している可能性が高いでしょう。
ゴキブリのフンは1〜4mmほどの大きさで、黒または濃い茶色でコロコロした砂のような形状をしています。
ゴキブリは巣の近くで排泄行動をとる習性があるため、自宅内にフンがある場合は空き家が棲家にされている可能性が高いです。
方法3.殺虫剤を隙間などに吹きかける
空き家の家具の隙間などに殺虫剤を吹きかけ、ゴキブリが飛び出してくるか確認する方法もあります。
ゴキブリは日中は家具の隙間などに潜んでいますが、殺虫剤などを吹きかけると逃げるために隙間から飛び出してきます。
この方法はゴキブリを直接目にするリスクが高い方法なので、虫が苦手な方は家族に依頼して確かめてもらいましょう。
ゴキブリを理由に空き家掃除を先延ばしにする3つのリスク
ゴキブリがいることを理由に、空き家掃除を先延ばしにしている方もいるでしょう。
しかし、ゴキブリが理由で空き家掃除を放置すると以下のようなリスクがあります。
- リスク1.物品が汚損される
- リスク2.近隣トラブルの原因となる
- リスク3.大繁殖して自分では片付けられなくなる
リスクを把握して、ゴキブリ対策と空き家の清掃作業を並行して進めましょう。
リスク1.物品が汚損される
ゴキブリがいるからと空き家の掃除をしない状態が続くと、自宅内の物品が汚損されます。
ゴキブリはさまざまなウィルスや菌を保有する害虫であり、空き家の中を駆け回ることでウィルスや菌を撒き散らします。
具体的にはサルモネラ菌や大腸菌、消化器系感染症の病原細菌が空き家の家具や床などに付着することになるのです。
また、電気ケーブルをかじってしまったり、衣類に穴を開けるなどの物理的な被害も生じます。
ゴキブリがいるからと掃除を延期すると、再利用できる家具や家電、衣類なども汚損により使えなくなります。
リスク2.近隣トラブルの原因となる
ゴキブリが繁殖した空き家を放置していると、近隣トラブルの原因となります。
住宅地の排水管は隣家と共有されている場合もあるため、排水管をつたってゴキブリが隣家にエサを求めて移動する可能性があります。
ゴキブリの発生源が空き家であると証明された場合、民事訴訟にて賠償責任が生じる可能性も否定できません。
空き家の管理が行き届いていないのは、所有者の責任とみなされるためです。
このようなトラブルを避けるためにも、ゴキブリを理由に空き家の清掃を先延ばしし続けるのはやめましょう。
リスク3.大繁殖して自分では片付けられなくなる
空き家はゴキブリにとって外敵がおらず、食料も豊富で快適な環境です。
そのため、ゴキブリが大繁殖してご自身で駆除できる範囲を超える可能性があります。
自分で駆除できないほどのゴキブリが発生した場合は、業者に駆除依頼や消毒作業を依頼しなければなりません。
ゴキブリの数が多いほど駆除作業に時間がかかるため、費用も高くなります。
近年、空き家の放置自体が社会問題になっており、万が一第三者へ迷惑をかける事態が発生すれば所有者の責任が厳しく問われます。
ゴキブリが怖い、気持ち悪いと思うのは当然ですが、それを理由に所有者の責任を放棄するのはやめましょう。
空き家にいるゴキブリを駆除する方法
空き家にいるゴキブリを駆除する方法を4つ紹介します。
- 方法1.くん煙剤を使用する
- 方法2.ホウ酸団子などを設置する
- 方法3.見かけたゴキブリを殺虫剤で駆除する
- 方法4.専門業者に駆除を依頼する
なるべくゴキブリを目視せず駆除できる方法も含めて紹介するので、空き家のゴキブリ対策の参考にしてください。
方法1.くん煙剤を使用する
空き家にいるゴキブリ駆除の方法で最もおすすめなのが、くん煙剤の使用です。
くん煙剤の作用によりゴキブリを追い出し、室内に残ったゴキブリを殺虫できます。
室内にくん煙剤を置き、炊いて外に出るだけでゴキブリを駆除できるため、生きたゴキブリを目にすることもありません。
もちろんゴキブリの死骸はご自身で処分しなければなりませんが、動き回ったり飛んだりすることはないので、虫嫌いの方でも片付けの心理的ハードルは低いでしょう。
くん煙剤の使い方については【効果大!?】バルサンを使ったゴミ屋敷の︎害虫駆除方法を解説!をご覧ください。
方法2.ホウ酸団子などを設置する
ホウ酸団子などの毒餌を使って、空き家に住み着いたゴキブリを駆除する方法もあります。
毒餌をゴキブリが巣に持ち帰り、巣で繁殖したゴキブリが食べることで空き家に住み着いたゴキブリを駆除できます。
即効性がなく、すぐにゴキブリを退治することはできませんが、棲家ごと駆除できるため根本解決につながりやすいです。
また、自宅に毒餌を放置するだけなので直接生きたゴキブリを目にすることなく駆除できます。
方法3.見かけたゴキブリを殺虫剤で駆除する
空き家の掃除を進めながら、出てきたゴキブリを殺虫剤で駆除する方法もあります。
1匹ずつ駆除していくため効率が悪く、またゴキブリを目視しなければならないため、ゴキブリ嫌いの方にはおすすめはできません。
万が一、空き家の換気や清掃でゴキブリが現れたら、殺虫剤で駆除すると良いでしょう。
最近はゴキブリの死骸を目にしたり、触れたりすることなく処分できる泡状の殺虫剤も販売されているので、虫が苦手な方は使ってみてください。
方法4.専門業者に駆除を依頼する
ゴキブリが本当に苦手な方は、空き家のゴキブリ駆除と掃除を専門業者に依頼しましょう。
ゴキブリを駆除し、侵入ルートを塞ぐなどの処置もしてもらえるので、駆除後にまたゴキブリが侵入するリスクも防げます。
また、ゴキブリだけでなくフンが散らばった床の殺菌なども依頼できるため、衛生面でも安心です。
ゴキブリ駆除ができる業者の中には、空き家の掃除や遺品整理、解体までサポートしてくれる業者もあります。
弊社便利屋サービス21では遺品整理や解体工事業の免許登録があり、ゴキブリ駆除と合わせて遺品整理や空き家の解体も可能です。
免許登録 | 古物商許可番号:306601806089号
遺品整理士:IS10297号 特定遺品整理士:TS10216号 不用品回収健全化指導員:FK10113号 産業廃棄物収集運搬業:許可番号 2004186000 解体工事業:1107号 事件現場特殊清掃士 |
ゴキブリが繁殖した空き家を清掃する際の注意点
ゴキブリが繁殖した空き家をご自身で掃除する際には、以下2つのポイントに注意しましょう。
- 注意点1.死骸やフンを素手で触らない
- 注意点2.再利用する物品はしっかり消毒する
健康被害を防ぐためにも、ゴキブリ駆除をする際は衛生面に細心の注意を払いましょう。
注意点1.死骸やフンを素手で触らない
ゴキブリの死骸やフンを処分する際は、手袋などを着用しましょう。
素手で触るとゴキブリの死骸やフンに含まれる菌やウィルスが体内に入り、健康被害を引き起こす恐れがあります。
使い捨ての手袋をはめ、トングなどを使ってゴキブリの死骸やフンを拾い、ゴミ袋に密閉して処分してください。
また、乾燥したゴキブリのフンが舞い散るリスクもあるので、ゴキブリが繁殖した空き家の掃除をする際はマスクを着用しましょう。
注意点2.再利用する物品はしっかり消毒する
ゴキブリが発生した自宅にある家具、衣類などを再利用する際は、消毒を徹底しましょう。
ゴキブリの体に付着したウィルスや菌で汚染されている可能性があるためです。
消毒には消毒用エタノールを使用し、徹底的に棚を拭き掃除してください。
衣類は洗濯時に除菌作用がある洗剤を用いると良いでしょう。
ただし、一般家庭での消毒では衛生的に完璧とはいえません。
可能なら業者に依頼して消毒作業を実施した方が、安心して再利用できます。
便利屋サービス21で対応した空き家のゴキブリ駆除の対応事例
神奈川県川崎市多摩区のお客様より、空き家の清掃とゴキブリの駆除依頼をいただきました。
元々住んでいた自宅がゴミ屋敷状態になり、清掃が難しい状態になったため引越しし、そのまま空き家として放置していたそうです。
室内には食べ物のゴミなども残っていたことから、ハエやゴキブリなどの害虫も発生していました。
今回はスタッフが空き家になっている依頼者様の元自宅へ伺い、ゴキブリの駆除や消毒作業、ゴミの処分を実行。
ゴミを運び出した後の床なども、ゴキブリのフンなどで汚染されている可能性があったため、徹底的に消毒しました。
作業完了後にお客様より「長年手をつけることができなかったゴミ屋敷掃除や害虫駆除ができて、すっきりしました」と喜びの声をいただいています。
まとめ:ゴキブリが怖くて空き家の掃除ができないなら便利屋サービス21へ
ゴキブリが怖くて空き家の掃除を先延ばしにしている方は、早急に片付けを始めましょう。
そのまま空き家を放置すると、さらにゴキブリが大繁殖し、隣家に迷惑をかけるなど損害が大きくなりかねません。
記事で紹介した空き家のゴキブリの駆除方法で、ある程度のゴキブリは駆除できます。
ただし、ゴキブリの体に付着したウィルスや菌に汚損された物品の消毒まで考えると、業者への依頼がおすすめです。
便利屋サービス21では、空き家で繁殖したゴキブリ駆除はもちろん、その他の害虫や害獣への対応も可能です。
また、消毒作業や空き家の不用品処分、片付け作業もお任せいただけます。